日本出発までの準備

とにもかくにもフランス語

渡仏を決めてからフランスに到着するまで常にやっておくべきこと、それは言うまでもなくフランス語の勉強です。

あなたが大学でフランス文学専攻とか、フランス語専攻とかでなければ、フランスに着いて初めに問題になるのは間違いなく言葉です。いや、もっと言えば、あなたがフランス語を多少できたとしても、フランスに着いてから帰国するまで、フランス語の壁は常にあなたを苦しめるでしょう。

友達作り、仕事、旅行、家探し、買い物、銀行や自動車などの手続きなど、全ての場面においてフランス語ができるかできないかで得られるもの・学べるものが違ってきます。「フランス語ができないと損をする」ことばかりですので、日本を出発するまでになるべくフランス語力を伸ばすようにしてください。


ビザ申請までに準備しておくこと

パスポート・・・滞在期間に問題のないパスポートを用意しましょう。そして何かあった時のために、ご家族などにご自身のパスポートのコピーを託しておいてください。

国際キャッシュカード・・・渡仏してから初めのうちは日本のクレジットカードと、日本の銀行口座からの引き出しで生活することになります。日本の口座から海外のATMでも現金の引き出しができる国際キャッシュカードを用意しておいてください。「国際キャッシュカード」「インターナショナルカード」などでネット検索すれば情報がたくさん出てきますが、既に口座をお持ちの銀行で作成できれば一番スムースでしょう。

国際送金手続き・・・フランスで銀行口座を開設できたら、日本の口座から送金することになると思います。日本の銀行口座から海外の口座への送金には事前に手続きが必要なことが多いので、フランスに行く前にご自身の銀行から海外に送金するための手続きを済ませておいてください。

携帯・・・ご自身の携帯端末が「SIMフリー」かどうか確認してください。端末が「SIMフリー」でなければ(「SIMブロック」されていれば)、その端末をそのままフランスで使うことはできません。契約されているキャリア(DoCoMo、auなど)に依頼して端末をSIMブロック解除するか、SIMフリーの端末を中古携帯ショップなどで手に入れておくと便利。

フランス語辞書アプリ・・・5,000円くらいでダウンロードできます。分からない単語があればいつでも調べられることが大事ですので、辞書アプリは絶対におすすめです。日本でフランス語を勉強している段階から役に立ちますので、フランスに持っていく携帯電話が決まり次第すぐにダウンロードしてください。

フランス語の辞書アプリはいくつかありますが、プチ・ロワイヤル仏和・和仏辞典の一択でしょう。生活に必要な単語は問題なく収録されていますし、フランス語⇒日本語、日本語⇒フランス語の両方向を調べられます。

海外旅行保険・・・ビザ申請の要件の一つとして海外旅行保険の加入が義務付けられています。


現地生活の準備

仕事探し・・・ご自身の履歴書(CV)、志望動機書(Lettre de Motivation)を事前に作成し、何枚か紙に印刷しておくと現地での仕事探しがスムーズになります。また、ネットやメールなどで日本から直接働きたい会社やレストランなどにアプローチをしておくことも可能です。

家探し・・・パリにて一時的に滞在するホテルや、滞在地でのアパートなど、ご自身のスケジュールに応じて1か月分くらいの滞在地は手配しておくと安心です。

仕事と家については事前に決めておくと、時間的にも金銭的にも大幅に無駄が少なくなります。1年しかないワーホリ期間を最大限有効に活用するためにも、事前にできるだけ準備をしておきましょう。


ビザが下りてから用意すべきもの

ビザのコピー・・・何かあった時のために、パスポートのコピーと一緒にご家族などに託しておきましょう。

航空券・・・最近は早めに予約しても1週間前に予約してもそんなに料金は変わらないような気がします。ビザ申請時に航空券を見せる必要はないので、ビザが下りてから購入しても良いと思います。

・・・フランスで勉強したい内容の日本語の本は日本で買っておいてフランスに持っていきましょう。

スーツケース・・・航空券の預け手荷物の規定を確認し、規定内のスーツケースを用意しましょう。服などもできるだけ持って行った方が良いです。

パソコン・・・薄くて軽いパソコンがあるととても便利です。特に履歴書などを修正したりするのに必須になりますが、スペックは最小限でいいでしょう。

戸籍抄本・・・フランスで働く場合、健康保険に入ることが義務付けられています。申請に戸籍抄本が必要ですので、1部取得してフランスに持って行ってください。6か月以内に取得したものが必要ですので、渡仏直前でOKです。

ばらまけるお土産・・・フランスではいろいろな人にお世話になることでしょう。軽くてかさばらない、気軽にばらまけるお土産を20人分くらい用意しておくと理想的です。例えば1枚500円くらいの和柄の手ぬぐい。とても喜ばれ、10枚くらいあっという間になくなってしまいます。お礼の手紙のための和柄の便せんや封筒、ポチ袋やお祝儀袋なども、ここぞというときに力を発揮してくれます。雇用主や同僚、大家さんなどに初めにお土産を渡しておいて心証を良くしておくと、その後いろいろと融通を利かせてくれたりします。

ボディタオル・・・お風呂で体を洗うボディタオルはフランスにはあまり売っていません。


日本にいるうちにしっかりと準備し、1年しかないワーホリをスムーズにスタートしましょう!